ネームサーバーとは?
独自ドメインを取得して利用可能な状態とするためには、ネームサーバー(DNS)の設定を行う必要があります。初心者だと、ここで躓く人が多いですね。聞きなれない専門用語ですから難しいと思ってしまいがちですが、実際の設定は数分で終わるほど簡単です。
ですから、ネームサーバーの仕組みを理解して、正しく設定できるようにしましょう。ここを理解しておけば、サーバー移転をするときにも迷うことなく作業ができるはずです。基礎的なことですから、覚えておくようにしてください。
ここでは、ネームサーバーの仕組みや設定について紹介をします。
ネームサーバー(DNS)と何か?
ネームサーバーというのは、ドメインとIPアドレスを紐付けるシステムのことです。ネットワーク上のコンピュータには、IPアドレスという番号が割り振られています。この番号によって、コンピュータを識別してアクセスすることが出来るわけですね。
しかし、番号だけだと覚えにくいので、Webサイトを表示するときにはドメインのURLで表記することになっています。なので、ドメインの問い合わせに対して、IPアドレスに変換して返答するのがネームサーバーの役割です。DNSと表記されることもありますが、両方とも同じ意味ですね。
ネームサーバーの設定をしないと、Webサイトが表示されませんから、ドメインを取得して最初に行う必要がある設定となります。
そして、ネームサーバーには、3つの種類があるので覚えておきましょう。
コンテンツサーバ | 自分のコンテンツに関する問い合わせのみを受け付けるサーバ。情報が無ければ、「無いです」と返答します。そして、他のサーバへの問い合わせなどは行いません。 |
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キャッシュサーバ | スタブリゾルバからの問い合わせを受けて、解決するまで色々なサーバにアクセスし続けるサーバ。コンピュータ同士の橋渡しをしているサーバです。 |
スタブリゾルバ | キャッシュサーバと交信をして、ドメインに対応するコンテンツを検索するプログラム。端末側で動作しているプログラムなので、パソコンやタブレット、スマートフォン内で動作しています。 |
ネームサーバーの設定について
ネームサーバーの設定は、ドメイン側で行うことが出来ます。「お名前.com」や「ムームードメイン」など自分がドメインを取得したサイトにアクセスして、設定画面からネームサーバーを選択しましょう。
ネームサーバー情報に関しては、レンタルサーバーごとに決まっています。なので、サイトのデータを置いているサーバーの情報を登録しておくだけで完了です。たとえば、以下のような感じですね。
エックスサーバー | |
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ネームサーバー1 | ns1.xserver.jp |
ネームサーバー2 | ns2.xserver.jp |
ロリポップ | |
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プライマリネームサーバー (ネームサーバー1) |
uns01.lolipop.jp |
セカンダリネームサーバー (ネームサーバー2) |
uns02.lolipop.jp |
サーバーのネームサーバーが分からない場合は、問い合わせをして確認するようにしましょう。たいていの場合は、ヘルプページに記載があるはずです。間違えることの無いように、確実に入力するようにしてください。
また、設定をしてから浸透するまでに、タイムラグが生じる場合があります。なので、ネームサーバーの設定をしてから、Webサイトが表示されるまでに2~3日掛かってしまうこともあるようです。ですから、設定した後は、気長に待つようにしてください。